0570ナビダイヤルへの通話料はかけ放題でも有料!注意したいポイントと安くする方法

0570から始まる電話番号(ナビダイヤル)への通話料は、かけ放題でも有料です。

スマホのかけ放題に加入していても、ナビダイヤルにかける時には3分で88円以上の通話料がかかるので注意してください。

ナビダイヤルは、固定電話からかけることで通話料を安く抑えることができます。

この記事では、0570のナビダイヤルがなぜ有料なのか、通話料は具体的にどのくらいかかるのかなど解説していきます。

目次

0570のナビダイヤルとは、なぜ有料?

0570のナビダイヤルとは、なぜ有料?

0570から始まるナビダイヤルは、発信者(電話をかけた人)が通話料を支払う電話番号です。

携帯電話だと「ナビダイヤルでおつなぎします。20秒ごとにおよそ10円でご利用いただけます。」というガイダンスが流れることがありますね。

どうして有料なのかについてですが、これはナビダイヤルがNTTコミュニケーションズのサービスだからです。

有用なサービスにお金を払うというのは普通のことです。

どのようなメリットがあるサービスなのか少し説明しますね。

ナビダイヤルのメリット

ナビダイヤルを使うと、問い合わせや注文の電話などを1つの番号(0570から始まる番号)で受けられるようになります。

固定電話だと、東京では03から始まる番号、北海道では01から始まる番号というように各地で違う番号になってしまうのです。

例えば、荷物の再配達をお願いする時、ナビダイヤルがない場合は自分が住んでいる地域の電話番号を探さなくてなりません。

全国47都道府県の電話番号リストの中から探すとなると面倒ですし、かけ間違えることもあるでしょう。

ナビダイヤルを使えば、1つの番号にかけるだけで住んでいる地域の事務所に自動的につながるので企業側も客側も便利です。

フリーダイヤルとの違い

こんなに便利なナビダイヤルに不満を持つのは、フリーダイヤルという電話があるからではないでしょうか。

フリーダイヤルは、同じように1つの電話番号で各地からの電話を受けられるサービスです。

違うのは、通話料を支払うのが着信側(電話を受けた人)だという点ですね。

企業は顧客が問い合わせや商品の注文の電話がしやすいようにフリーダイヤルにして、通話料を企業側で負担します。

そうすれば、顧客側は通話料を気にせずに注文ができて満足度が上がりますよね。

ただ、フリーダイヤルにはデメリットとして、企業側が通話料を負担しなくてはならないことが挙げられます。

そこで、通話料を客側に負担してもらいたい企業は、ナビダイヤルを選択できる仕組みになっているのです。

このように、ナビダイヤルやフリーダイヤルはNTTコミュニケーションズが提供するサービスなので料金が発生します。

企業側がより電話しやすい環境を整えたければフリーダイヤルを選択し、発信者に通話料を負担してもらいたい場合はナビダイヤルを選択しているだけなのです。

ドコモやソフトバンクの「かけ放題」でも対象外なのはなぜ?

ドコモやソフトバンクの「かけ放題」でも対象外なのはなぜ?

ナビダイヤルの通話料が、かけ放題プランの対象外なのは利益が出すのが難しいからだと思われます。

先ほど説明した通り、ナビダイヤルはNTTコミュニケーションズが提供するサービスで、通話料を決めるのもNTTコミュニケーションズです。

携帯会社は私たちから受け取った通話料をNTTコミュニケーションズに渡して、代わりに回収の手数料などを受け取る仕組みになっています。

料金回収の代行を携帯会社が行っていると言えば分かりやすいでしょうか。

かけ放題の対象にしてしまうと、携帯会社はナビダイヤルの利用が増えるほどNTTコミュニケーションズへの支払いが増えてしまいます。

時間で料金が決まっているので、1分の電話を10分利用したら料金も10倍ですね。

これが自社の設備を使った電話なら、1分の利用でも10分の利用でも施設の維持費がかかるだけなので10倍になることはありません。

こう考えると、携帯会社がナビダイヤルをかけ放題の対象にするのが難しいことがなんとなく分かるのではないでしょうか。

ドコモやソフトバンクは、具体的になぜ有料なのかについて触れていませんがこういった事情も理由の1つだと考えられます。

0570ナビダイヤルの通話料一覧(ソフトバンク・ワイモバイル・ドコモ)

0570ナビダイヤルの通話料一覧(ソフトバンク・ワイモバイル・ドコモ)

0570から始まるナビダイヤルの通話料は、電話の種類(固定電話・携帯電話)、距離、時間帯によって決められています。

税込み価格を一覧にしたので、目安にしてください。

詳しくは、NTTコミュニケーションズの公式サイトに記載されています。

NTTコミュニケーションズ公式サイト

固定電話でかけた時の通話料

県内の3分間の通話料は以下の通りです。

平日昼間夜間・休日深夜・早朝
県内(区域内)9.35円同左同左
県内(隣接・20kmまで)22円同左同左
県内(~60Kmまで)33円同左22円
県内(60Km超)44円33円22円

県をまたぐ場合の3分間の通話料は、以下のようになっています。

平日昼間夜間・休日深夜・早朝
隣接・20kmまで22円同左同左
~30kmまで33円同左同左
~60Kmまで44円33円同左
~100kmまで66円44円33円
100km超88円77円44円

携帯電話でかけた時の通話料

携帯電話は、距離に関わらず全国一律の料金です。

平日昼間夜間・休日深夜・早朝
99円88円88円

平日昼間に固定電話でかけた場合は3分で9.35円~88円、携帯電話でかけた場合は3分で88円~99円です。

ナビダイヤルに電話をかける時は、固定電話でかける方が安いということですね。

電話料は待ち時間でも発生するので注意

電話料は待ち時間でも発生するので注意

電話で通話中の待ち時間も、通話料は発生します。

ナビダイヤルなどにつながり、電話機に「通話中」と表示されたら通話料がかかっているのです。

問い合わせの電話でなかなかつながらずに、音楽が流れている時間も通話料がとられていると思うとイライラしてしまいますね。

ナビダイヤルがすぐつながらない場合は、以下のような方法も試してみてください。

  • しばらく待ってかけ直す
  • メールを送る
  • ナビダイヤル以外でかける
  • 通話の予約をする

問い合わせ窓口はナビダイヤル以外も用意されていることが多いです。

どうしてもナビダイヤルの待ち時間が長い場合は、メールなどの他の手段を試してみましょう。

直接電話で話したい場合は、メールで電話番号を伝えてかけて直してもらうことができます。

また、問い合わせ用の電話番号は複数用意されていることがほとんどです。

ナビダイヤル以外の電話番号があれば、かけ放題の対象になります。

「IP電話・国際電話などナビダイヤルが利用できない場合」の電話番号が用意されていることがありますね。

この電話番号は、かけ放題に加入している携帯電話からかけても構いません。

050などから始まる電話番号ならかけ放題の対象になるので、IP電話用の電話番号も探してみてください。

他にも、最近は通話の予約ができる企業が増えています。

「通話予約はこちら」などから通話の予約ができる企業もあるので、確認してみましょう。

0570にかけるなら?携帯と固定電話どっちが安い

0570にかけるなら?携帯と固定電話どっちが安い

0570から始まるナビダイヤルにかけるなら、固定電話でかける方が安いです。

料金の一覧で確認した通り、平日昼間の通話料が固定電話は3分で9.35円~88円、携帯電話は3分で88円~99円です。

固定電話で平日の昼間、100㎞以上離れた県外の電話にかけると、3分で88円でした。

同じ場所に携帯電話でかけると、3分99円です。

携帯電話でかける方が高くなるのが分かりますね。

近くにかけるとさらに通話料(3分あたり)の差が広がり、近所のナビダイヤルにかける時は固定電話が9.35円、携帯電話が99円です(平日昼間)。

ナビダイヤルにかける時は、固定電話でかけることで通話料がかなりおさえられますね。

また、どうしても通話料の負担が嫌な場合は、担当者に電話のかけ直しをお願いする方法もあります。

携帯電話からかけていて通話料が高くなることを伝えて、かけ直しできないか相談してみてください。

かけ放題でも通話料がかかってしまうナビダイヤルですが、固定電話でかけると安くなることを紹介しました。

1つの電話番号で各地につながる便利なサービスなので、長電話に気をつけつつ、うまく活用してくださいね。

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