カヌレに蜜蝋を塗るのはなぜかと言うと、焼きあがりの表面をパリッとさせるためです。
カヌレとは、コロンとした可愛い形をしたフランスの伝統的な洋菓子です。
自宅で本格的なカヌレ作りをしたいなら、蜜蝋を使ってみるといいでしょう!
「でも、蜜蝋の扱い方ってむずかしそうだなぁ。。」
そんなお悩みを持っているあなたに本記事では、カヌレを作る時に蜜蝋を簡単に塗る方法も紹介しています。
なぜ蜜蝋をカヌレに塗るの?
蜜蝋って何なの?
そんな疑問についてもお答えしていきますので、ぜひお読み下さいね。
カヌレに蜜蝋を塗るのはなぜ?
- 焼いた後の型出しをしやすくするため
- カヌレの表面をパリッとさせるため
- ツヤを出すため
こんな理由があったんですね!
「本格的なカヌレ作り」をしたい方には、ぜひ蜜蝋を型に塗ってみてはどうでしょうか。
そもそもカヌレってどんなお菓子なの?
表面が『パリッ』と中身が『もちっと』して、優しい甘さの味がするお菓子ですよ。
カヌレは、フランスの伝統的な洋菓子で、16世紀ごろフランス・ボルドーにある女子修道院で生まれたお菓子とも言われています。
正式名は「カヌレ・ド・ボルドー」と言って、カヌレ型の小さい型に入れて焼いていきます。
カヌレは「溝のついた」という意味がありカヌレを焼く型にはたくさん溝がついてキレイな形をしているんです。
蜜蝋なしだとどうなる?バターやはちみつで代用できるのか
型に蜜蝋を塗らないと、本格的なカヌレの特徴である表面のパリッと感はあまりでません。
別に本格的なカヌレじゃなくていい!それより、簡単に自宅で手軽に作りたい!なんて思う時もありますよね。
そんな時は、蜜蝋の代わりに「バターやはちみつ」でも十分代用はできちゃいます。
方法は次のとおりです。
- 型の内側にバターを全体にぬる(分厚くぬらない様に注意)
- はちみつをその上からぬっていく
型から出しやすくするためだけなら、「バター」だけでもいいですが、はちみつをさらに加えることで、本格的なカヌレ表面のパリッと感に近づくのでおすすめです。
「蜜蝋」と「バターやはちみつ」との意外な違いは、バターやはちみつを型に塗った方が、表面のパリッと感の持続面で言うと長持ちします。
ほんと意外ですよね。
カヌレはできたてが一番表面がパリッとしていて、どうしても時間が経つにつれパリッと感がなくなってしまうので「バターやはちみつ」で代用してはどうでしょう。
蜜蝋に食用とそうじゃないものの違いはある?
蜜蝋は唯一食べられる「ろう」なので大きな違いはありませんが、カヌレに使用する蜜蝋は黄色をした「未精製の蜜蝋」を使う方が良いですよ。
白色をした「精製用の蜜蝋」は香りや色がないからです。
カヌレをツヤツヤできれいな焼き色に仕上げるためには、黄色をした「未精製の蜜蝋」がおすすめです。
食用の蜜蝋は他にも、巣ごと食べられる「コムハニー」があります。
コムハニーの食べ方は、加熱せずにヨーグルトやアイスクリームにのせ、パンなどにぬって食べます。
蜜蝋って? 蜜蝋のさまざまな使い方
蜜蝋を簡単に言うと、「ミツバチの巣」です。
あの六角形の巣そのものを言い、ミツバチのお腹の部分(蝋線)から分泌される天然のワックスで作り出されています。
蜜蝋はカヌレの型をぬる使い方の他にも、さまざまな使い方がありますので見ていきましょう。
- ハンドクリーム・リップなどスキンケアの原料
- ろうそく
- ミツロウラップ
- 木製家具のツヤだし
ミツバチってすごいですよね。
カヌレに使える食用蜜蝋はどこで買える?
生活の木・楽天・アマゾンのオンラインストアから購入できます。
「ロフト」や「東急ハンズ」の公式オンラインを確認したところ、食用蜜蝋は販売していませんでしたが、みつろうラップやみつろうのヘアワックスは購入できます。
「生活の木」のオンラインストアでは、みつろう(ビーズワックス)の精製・未精製の蜜蝋のみ購入できます。
ただ、その2点しか種類がないため【楽天】や【アマゾン】から購入するのがおすすめです。
楽天・アマゾンで購入できる食用蜜蝋は、下記で紹介しています。
これらの中から、あなたが使いやすいカヌレ用の食用蜜蝋を選ぶといいでしょう。
また、カヌレ用に使う蜜蝋はコスメ用と記載されてないものをお選び下さいね。
蜜蝋の簡単な塗り方
蜜蝋は「ろう」なので、カヌレの型にぬる際は扱いにくいですよね。
ここでは、簡単な塗り方を紹介しますので見ていきましょう!
◆用意する物◆
- 蜜蝋
- 蜜蝋を溶かす容器
- 計量カップ
- 揚げ物用のステンレストレーと網
- オープンペーパ(トレーの下に敷く用)
- 軍手(カヌレ型を扱う時使用する)
- 新聞紙
◆簡単な塗り方◆
①下準備|机などの台に新聞紙をのせ、その上にステンレストレー(下にオープンペーパーを敷く)を置いておく。
②蜜蝋は計量カップ(蜜蝋を溶かす容器)に入れオーブンで溶かす。
この時、カヌレ型も温めましょう!(型が冷いと蜜蝋が固まるため)
③カヌレ型の容器に、溶けた蜜蝋を型いっぱいに注ぐ→すぐ別のカヌレ型に移していく→繰り返す。
カヌレ型を逆さにして、ステンレストレーの網の上に置いていく。
型を逆さに置くことで、余分な蜜蝋はペーパーの上に落ち型にも薄く蜜蝋をつけることも出来るのです!
後片づけも簡単なのでぜひ試してみて下さいね。
まとめ
今回はカヌレに蜜蝋を塗るのはなぜ?について具体的に説明してきました。
理由としては次のとおりです。
- 焼いた後の型出しをしやすくするため
- カヌレの表面をパリッとさせるため
- ツヤを出すため
カヌレの型に塗る蜜蝋の代わりに、「バターやはちみつ」でも代用できちゃいますのでお試しくださいね。
本記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。