クッキー生地を寝かせすぎた!冷蔵庫で冷やしすぎて出したらカチカチになってた!!という経験ありますよね。
実はそんなときはクッキーの生地を冷蔵庫から出して、放置しておくだけで自然と柔らかくなってくるんですよ。
生地が冷蔵庫で硬くなるのは冷やしすぎたバターが固まっているからなんです。
今回はクッキー生地がカチカチに固くなってしまう原因や救出法についてくわしくお話ししていきたいと思います。
クッキー生地を寝かせすぎた、冷蔵庫でカチカチに固まった時はどうする?
寝かせすぎた硬い生地は冷蔵庫から出して、常温で20分ほど放置すれば柔らかくなってきます。
「冷蔵庫で寝かしていたらクッキーの生地がカチカチになってしまっていて…これでクッキー焼いても大丈夫ですか?」という質問を様々なサイトで目にします。
型抜きクッキーの場合は、作業中にクッキー生地が体温でどんどん柔らかくなってくるので少し固いかも…くらいの生地でよいと思います。
私は型抜きクッキーを作るときは冷蔵庫で3時間寝かせたクッキー生地をまず4分の1だけちぎり取り、作業しています。
その間、残りは再び冷蔵庫に入れて冷やしておいて、最初に取った4分の1の生地の型抜きが終わり次第、また生地を少しだけ出してとしています。
型抜きをしている間にも固かったクッキー生地は自然と柔らかくなってきますので、少し面倒ですが美味しいクッキーを作るためにも、都度冷蔵庫に入れて作業するほうがよいでしょう。
硬くなっていても焦らずにひとまず冷蔵庫から出して様子を見るようにしてくださいね。
クッキー生地を冷蔵庫に入れるとカチカチになるのはバターのせい?
クッキー生地には、バターを多く使います。
冷蔵庫で寝かしていたクッキー生地が固くなるのは、材料のバターが冷やされることによって固まるからです。
たまにカレーや煮物を作って、余ったものを冷蔵庫に入れておくと、次の日に油が分離して白く固まってることってありますよね。
クッキー生地も原理はほぼ同じです。
冷蔵庫から取り出したクッキー生地がカチカチになっていても、バターの油脂成分が冷やされて一時的に固まっているだけなので生地作りに失敗したと落ち込まないでください。
またクッキー生地に使うバターは、サクサクとした口どけのいい食感をつくりだすための役割を担っています。
このバターの性質をショートニング性と言います。
型抜きクッキーを作る作業中に体温でバターが溶けてクッキー生地が柔らかくなると、型抜きはしずらく、また出来上がったクッキーが固くなります。
せっかく冷蔵庫で冷やして材料をなじませたのに、温まることによってバターが溶けだし、ショートニング性が発揮できなくなるからです。
なので、カチコチになってしまったと焦る必要は全くなく、むしろ美味しいクッキーができるかも!くらいの気持ちでいきましょう。
クッキー生地を寝かせるのは常温?冷蔵庫?
クッキー生地を寝かせるのは、冷蔵庫です。
常温で置いておくのは絶対にやめてください。
常温でバターが溶けて油脂成分が拡がるほど、型抜きはしずらく、サクサク感のない固いクッキーになります。
またクッキー生地には生の卵を使ったり、水分も多く含まれているので、常温での保存は生地が傷みやすくなるだけでメリットは1つもありません。
冷蔵庫で寝かせるのはグルテンの働きを抑える
冷蔵庫で寝かせる理由はバターを溶かさないためでもありますが、材料を混ぜ合わせることによってできたグルテンいうタンパク質の働きを抑える役割もあります。
グルテンは冷やすことでその働きを抑えられますし、冷やすことでバターも固まるため、冷蔵庫で寝かせるという過程はクッキー作りの中で一番大切な手順と言っても過言ではないのです。
常温で寝かせるという方法はクッキー作りだけでなく、全てのお菓子作りにおいてNGなので覚えておきましょう。
クッキー生地を冷蔵庫で寝かせすぎたまとめ
今回は冷やしたクッキー生地が固くなる原因はバターであり、たとえカチカチになっても常温で放置すれば元に戻るとお話ししました。
バターを溶かさないように、またグルテンを落ち着かせるためにも冷蔵庫でしっかり寝かせてください。
しっかりと冷蔵庫で寝かして冷やしたクッキー生地は、焼くととってもおいしくなります。
またグルテンの仕組みや冷蔵庫で寝かす時間、寝かし方などのくわしい方法はこちらの記事で。