オートバックスでは、自動車ローンやクレジットカードなどで、車検費用の後払いができます。
ただ、車検費用のうち車検基本費用と点検整備費用は後払いですが、法定費用は現金払いの場合が多いので、気を付ける必要があります。
今回の記事では、オートバックスで扱っている車検費用の後払い方法を紹介します。
また、クレジットカードで支払うことができる車検費用の内訳を解説します。
加えて、オートバックスで車検費用がどのくらいかかるのか、ディーラーへ頼んだ時との違いも取り上げます。
オートバックスの車検費用は後払いできる?
オートバックスで、車検費用の後払いができることは、ホームページで次のように紹介されています。
URL
https://www.autobacs.com/static_html/srv/syaken/top.htmlQ.
車検費用の支払いをクレジットカードもしくはショッピングローンにて行うことはできる?A.
車検費用のうち、整備料金(作業工賃)や部品代は可能ですが、法定費用(重量税・自賠責保険など)については現金でのお支払いをお願いしている店舗もございます。最寄りの店舗までご確認願います。
後払いはどんな方法があるの?
オートバックスでは、いわゆる「後払い」決済に広く対応していますが、主に次のような方法があります。
自動車ローン
自動車ローンには、カーディーラーが信販会社と提携して提供するディーラーローンと、銀行が提供するマイカーローンの2種類があります。
ディーラーローンはマイカーローンよりも申請手続きが簡単で、審査結果も早く審査も通りやすいです。
その代わりローン金利がマイカーローンよりも高めなほか、中古車ではローン金利が高くなるなど返済条件が厳しくなります。
ローン金利は、平均するとディーラーローンでは年率6~8%くらいですが、マイカーローンでは年率2~5%くらいです。
その他マイカーローンでは、借入期間を選べたり繰り上げ返済に制限が無いなど柔軟な返済ができます。
クレジットカード
クレジットカードでも車検の支払いができます。
paypayのようなQRコード決済でも、クレジットカードに連携しているものはクレジットカード払いと同じです。
クレジットカード払いのメリットは、Tポイントや楽天スーパーポイントなど、カードのポイントがたまることです。
ただクレジットカードで分割払いをすると、金利が10%を超えるため、返済条件が自動車ローンよりも厳しくなります。
分割払いをする場合は、自動車ローンを検討したほうが無難です。
車検費用は全額クレジットカードで払える?
車検費用のうち、車検基本費用と部品交換費用はクレジットカードで払えますが、法定費用は現金払いが普通です。
最近はキャッシュレス化の流れもあり、法定費用もクレジットカード払いできるお店が増えていますが、基本は現金払いと思っていたほうが無難です。
車検にかかる費用は、法定費用、車検基本費用、部品交換費用の3つに分けることができます。
- 法定費用:自動車重量税、自賠責保険、印紙代です。
- 車検基本費用:車検の検査費用と点検整備費用、代行手数料です。
- 部品交換費用:車検で不具合が見つかった時の、新しい部品の値段や部品交換の工事費用などです。
法定費用は、クレジット払いだけでなく自動車ローンでも対応していないことが普通です。
法定費用のクレジット払いが少ない理由
法定費用のクレジット払いが少ないのには、次の2つの理由があります。
①法定費用分の分クレジット手数料が発生する
クレジット払いでは、オートバックスからクレジット会社にクレジット手数料を支払います。
車検基本費用、部品交換費用は、クレレジット手数料分だけ価格に上乗せできますが、法定費用は価格に転換できません。
そのため法定費用をクレジット払いにすると、クレジット手数料分だけオートバックスの持ち出しが増えてしまいます。
②法定費用の建て替え資金が必要
クレジット払いによる売り上げは、入金まで1~2か月くらい時間が掛かります。
一方で法定費用は、現金でもっと早いタイミングで陸運局や保険会社に支払うため、一時的にオートバックスが立て替えます。
法定費用は車1台あたり4~5万円かかりますので、一度に何車も立て替えると、それなりの資金が必要になります。
十分なキャッシュを用意していないと一時的な資金繰り悪化につながりかねないため、オートバックスの負担が大きくなります。
オートバックスの車検費用
オートバックスでは、ディーラーの2分の1~3分の2くらいの費用で車検をしてもらえます。
オートバックスの車検費用は店舗によって若干異なりますので、目安としてSA横浜ベイサイド店の費用を紹介します。
オートバックス車検費用一覧(SA横浜ベイサイド店)
SA横浜ベイサイド店では、「早得コース」「早コース」「技コース」の3種類のメニューがあります。
ここで紹介する費用は次の点にご注意ください。
- 点検の結果交換する部品の値段や部品交換などの整備費用は別です。
- 基本整備費用は消費税込みです。
早得コース
新車から1回目の車検、または2万キロ以下の場合におすすめです。
- 軽自動車:44,240円(基本整備費用:15,400円 + 法定費用:28,830円)
- 1トン以下:54,550円(基本整備費用:15,400円 + 法定費用:39,150円)
- 1トン超~1.5トン以下:62,750円(基本整備費用:15,400円 + 法定費用:47,350円)
- 1.5トン以上~2トン以下:70,950円(基本整備費用:15,400円 + 法定費用:55,550円)
早コース
新車から2回目の車検、または4万キロ以下の場合におすすめ、消耗品の交換もセットに含まれています。
- 軽自動車:49,740円(基本整備費用:19,000円 + 法定費用:28,840円)
- 1トン以下:60,050円(基本整備費用:19,000円 + 法定費用:39,150円)
- 1トン超~1.5トン以下:68,250円(基本整備費用:19,900円 + 法定費用:47,350円)
- 1.5トン以上~2トン以下:76,450円(基本整備費用:19,000円 + 法定費用:55,550円)
技コース
通勤や通学などで毎日車を乗る人や、車のトラブルを極力減らしたい人向けです。
ブレーキパットの清掃やエンジンオイルの交換、ベルト類の調整も行います。
- 軽自動車:57,440円(基本整備費用:26,000円 + 法定費用:28,840円)
- 1トン以下:67,750円(基本整備費用:26,000円 + 法定費用:39,150円)
- 1トン超~1.5トン以下:75,950円(基本整備費用:26,000円 + 法定費用:47,350円)
- 1.5トン以上~2トン以下:84,140円(基本整備費用:26,000円 + 法定費用:55,550円)
なぜディーラー車検は高いのか?
オートバックスでは、これまでの説明の通り、10万円以内で車検を済ませることができます。
ディーラーの車検がオートバックスよりも高くなるのは、次のような理由によります。
予備整備も行ってくれる
オートバックスでは、法定点検(車検で定められた点検)のみ行いますが、ディーラー車検では予備整備も行います。
予備整備では、安全な走行のため、法定点検以外の検査項目も幅広く検査します。
法定点検の対象外であることで見落とされる不備が検知されますので、安心感が高まります。
部品がディーラー純正である
ディーラー車検では、部品交換が発生したときに同じディーラーの純正の部品と交換できます。
純正なので車との相性が良く、部品交換の影響で不具合が起きるリスクが低下します。
整備員の車特有の知識が詳しい
ディーラーは、メーカー独自の点検や整備の設備が整っています。
またディーラーの整備員は、自メーカーの車の特性を把握していますので、よりきめ細かな点検や整備を行うことができます。
重大な故障が見つかった場合、部品の調達や新しい技術での修理など、逆に安く安全に済む場合もあります。
ディーラーとオートバックスどちらを選べばいいの?
車検費用だけ見ればオートバックスの方が魅力的ですが、車検のサービス内容も考えると難しいですよね。
次のような場合は、多少高くなったとしてもディーラー車検の方が安心です。
- 車の知識に自信が無く、修理で安心を得たい場合
- 過去に車をぶつけるなどして車に不安がある場合
- 年代物の中古者など車を長く使っている場合
一方で、車の知識が豊富で車の故障の勘所が分かっている場合、オートバックスの車検で安く済ませることができます。
オートバックスの車検費用は後払いできる?まとめ
今回は、オートバックスに車検を依頼した時に後払いができるのか、またクレジットカードで全額後払いができるのかを紹介してきました。
オートバックスでは、色々な種類の車検費用の後払いに対応していますが、主に次のような手段があります。
- 自動車ローン
- クレジットカード払い(QR決済含む)
一括払いができる場合、クレジットカード払いはポイントがたまるのでお得です。
一方で分割払いしたい時には、クレジットカード払いでは金利が高くなりすぎるため、自動車ローンの方が良いでしょう。
クレジットカード払いでは、車検費用のうち車検基本費用と部品交換費用はクレジットカード払いができます。
法定費用は、現金の即時払いしか扱っていないお店が多いため注意しましょう。
オートバックスの車検費用は、高くても10万円以下で、ディーラーの2分の1~3分の2くらいです。
ただし、ディーラーでの車検では、次のようなメリットがあります。
- 予備整備も行ってくれる
- 部品がディーラー純正である
- 整備員の車特有の知識が詳しい
車検で不具合が見つかった場合、修理の個所によってはオートバックスもそれなりの費用が掛かってしまいます。
車の知識に自信が無い場合や、車検でより安心を得たい場合は、ディーラー車検も検討してみてくださいね。