手作りのクッキーは、きちんとした方法で保存すると1週間くらい日持ちしますが、作ってから1か月くらい保存しておきたい時には、冷凍保存が効果的です。
今回は、手作りクッキーを保存する時には、瓶やタッパーなど密閉した容器に、乾燥剤を入れて保存すると日持ちすることを紹介します。
また、常温保存と冷蔵庫、冷凍庫で保存することの違い、クッキーに入れる材料なども、クッキーの日持ちに影響することも取り上げていきます。
加えて、クッキーの日持ちを良くするためには、保存方法に加えて、作った後の粗熱の取り方が関係することも触れていきます。
日持ちさせる保存方法は瓶かタッパー?
手作りクッキーを保存する時には、密閉した容器に入れて涼しい場所で保存します。
容器に隙間があると湿気や雑菌などが入るので、瓶やタッパーのようにフタがピッタリ閉まる容器が好ましいです。
一番良いのは、ジップロックのように、空気を抜いた状態で保管できる容器です。
クッキーは乾燥していますが、置いておくと水分を吸いますので湿気に気を付ける必要があるんです。
クッキーが腐るのは、クッキーに含まれる水分によってカビなどの細菌が繁殖するためです。
ただ、瓶やタッパーは、クッキーを入れる時に空気に含まれる湿気も一緒に密閉することになります。
そこで役立つのが乾燥剤ですが、次に乾燥剤について詳しく取り上げていきます。
乾燥剤もおすすめ
瓶やタッパーに手作りクッキーを保存する時には、乾燥剤も一緒に入れておくのがおすすめです。
乾燥剤を入れると、空気中やクッキー内の水分を吸収しますので、細菌の繁殖を防ぐことができます。
よく、クッキーを箱で買うと、白くて小さな乾燥剤の袋が入っていて、表面に「これは食べ物ではありません」と書かれていますよね。
乾燥剤は、ドラッグストア、薬局、100円ショップなどに普通に売っていますので、探してみてくださいね。
乾燥剤を使う時には、使用期間と使用量に気を付ける必要があります。
①使用期限について
乾燥剤の使用期限は、メーカーごとに異なりますが、乾燥剤の色が変わるなど見た目で分かるものもあります。
使用期限を過ぎると効果が無くなりますので、パッケージに書かれた使用期限を確認し、期限が来たら取り替えましょう。
②使用量について
使用する乾燥剤の目安ですが、次のように計算できます。
食品の重量(グラム) ÷ 20 = 乾燥剤の使用量(グラム)
例えば、内容量が60グラムのクッキーに使用する乾燥剤は、次のように計算され3グラムとなります。
60グラム ÷ 20 = 3グラム
市販の乾燥剤は、1グラムずつなど小分けになっているので、上で測った量をクッキーの容器に入れてくださいね。
常温と冷蔵庫、どっちがいいの?
クッキーは常温、冷蔵庫どちらでも保存できますが、冷蔵庫で保存したほうが日持ちが良いです。
常温では、密閉した容器に乾燥剤を入れて涼しい場所に保存すると、3~4日くらい日持ちます。
一方で冷蔵庫で保存すると、クッキーの油分の劣化を遅らせたり、雑菌の繁殖を遅らせることができるので1週間くらい日持ちます。
冷蔵庫で保存する時にも、常温と同じように密閉した状態で保存してくださいね。
冷蔵庫は乾燥していると思われがちですが、そのまま保存すると、他の食材の湿気が移ったり温度差で湿ったりしますので注意が必要です。
長期保存では冷凍庫が効果的
作った後に数週間~1か月くらい保存しておきたい時には、冷凍庫で保存できます。
冷凍庫で保存する時にも、常温や冷蔵での保存と同じく、密閉した状態で乾燥材を入れてください。
また、冷凍保存から解凍する時には、自然解凍だと湿気が付いてしまうので、電子レンジかオーブンで解凍します。
保存方法ごとの日持ちのまとめ
ここで、保存方法ごとの日持ち期間を整理しておきますね。
保存方法 | 日持ち期間 | 保存時に気を付けること |
常温保存 | 3~4日 |
|
冷蔵庫で保存 | 1週間 |
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冷凍庫で保存 | 1か月 |
|
夏と冬で違いはあるのか
夏場は、気温や湿度が高いので、冬場に比べるとクッキーが腐りやすいです。
湿度が高いことでクッキーが湿気りやすいほか、温度が高いことでバターなどの油分の劣化が早くなります。
作ってから数日以内に食べ切る時にも、夏場は冷蔵庫に保存し、それ以外の季節では常温で乾燥した涼しい場所で保存するのが良いと思います。
チョコやレーズンなど、材料による違い
クッキーに入れる具材やクッキーの種類も日持ちに影響します。
プレーンなどシンプルなクッキー以外は、作った後には冷凍保存しておいて、食べる時にレンジまたはオーブンで解凍するのが良いでしょう。
クッキーの種類ごとの、冷蔵庫で保存した時の日持ちは次のようになります。
クッキーの種類 | 日持ちの目安(冷蔵庫) |
| 1週間 |
| 3~4日 |
プレーンクッキーや、ナッツのように乾燥した具材を入れたシンプルなクッキーは水分や油分が少ないので日持ちが良いです。
チョコレートや、レーズンなどのドライフルーツには水分が含まれているので、クッキーの日持ちは悪くなります。
また、クリームを挟んだクッキーやソフトタイプのクッキーは、油分などの成分が劣化するため日持ちが悪くなります。
焼きあがったクッキーの乾燥させ方
手作りクッキーを長持ちさせるには、保存方法も重要ですが、焼きあがった後の乾燥させかたも関係してきます。
焼きあがった後で粗熱を取る時に、水分がクッキーに付いてしまうと、食感が悪くなるほか日持ちも悪くなってしまいます。
クッキーを焼き上げた後には、オーブンから取り出して、風通しの良いところで冷まして乾燥させます。
クッキーの下側に熱がこもり湿気るため、ケーキクーラー(またはてんぷら網)に置くか、乾いたキッチンペーパーを敷くようにします。
風通しが良いところで冷ますことで、クッキーの水蒸気が粗熱と一緒に飛んでいきます。
逆に、オーブンの中は余熱がこもっているため、オーブンの中で冷やすと、水分がクッキーに移ってしまいます。
まとめ
今回は、手作りクッキーの保存方法を詳しく見てきました。
手作りクッキーを保存する時には、瓶やタッパーなどフタがしっかり閉まった容器に、乾燥剤と一緒に保存します。
手作りクッキーは、常温では3~4日くらい日持ちしますが、冷蔵保存すると1週間くらい日持ちできます。
特に、夏場など温度や湿度が高い時期は傷みやすいので、冷蔵庫へ保存したほうが良いでしょう。
クッキーを作った後、1か月くらい保存しておきたい時には、冷凍庫で保存できます。
冷凍保存した時には、自然解凍すると湿気ってしまうので、オーブンか電子レンジで解凍するようにしてくださいね。
また、クッキーに入っている材料も日持ちに影響します。
次のように手が込んだクッキーは、プレーンのクッキーよりも日持ちが悪くなるので、保存方法に気を付けてくださいね。
- チョコレートやドライフルーツが入ったクッキー
- クリームを挟んだクッキー
- ソフトタイプのクッキー
その他、保存方法以外に、クッキーを焼いた時の荒熱の飛ばし方も、クッキーの日持ちに影響します。
オーブンから取り出したら、ケーキークーラー(または天ぷら網)に置いて風通しが良い場所で粗熱を取ると、きれいに乾燥させることができます。
手作りクッキーは、添加物が無いので市販のクッキーよりも日持ちが悪いですが、その分健康に良いです。
しっかり乾燥させて保存して、手作りクッキーのアフタヌーンティーを楽しんでくださいね。