クッキー生地を作っているとどのレシピでも「冷蔵庫で寝かせる」「休ませる」と書いてあります。
ラップをして生地を冷蔵庫で一晩しっかり休ませることで、風味の良いサクサクとした美味しいクッキーが出来上がるんです。
今回は、クッキー生地を冷蔵庫で寝かせるベストな時間と、その際の包み方についてお話ししていきたいと思います。
クッキー生地を冷蔵庫で寝かせる時間って一晩?
クッキー生地を寝かせる時間は最低でも1時間、ベストは一晩です。
そもそもクッキー生地を寝かせるのは、材料を混ぜ合わせる際にできた「グルテン」を落ち着かせるためです。
グルテンは小麦粉に含まれる「グリアジン」と「グルテニン」という2種類のたんぱく質に、水と力が加わることでできる物質です。
グルテンは粘度が高く、そのまま焼くとカチカチの硬いクッキーになってしまってサクサクにはなりません。
サクサクで美味しいクッキーにするには、温度を下げることでグルテンの働きを抑える必要があります。
グルテンをしっかり落ち着かせるために最も良い時間が24時間、すなわち一晩ということです。
とはいえ、一晩寝かせる時間を念頭にクッキーを作る方は少ないと思いますので、最低でも1時間は寝かしましょうね。
私は3時間は寝かせるようにしています。
クッキー生地は寝かせれば寝かせるほど、材料同士がなじんで風味が良くなったり、型抜きもしやすくなります。
では、何日も冷蔵庫で寝かしておいてもよいのかというと、そんなことはありません。
クッキー生地は生卵や水分を多く含んでいるので、冷蔵保存で2日が限界です。
それ以上冷蔵庫で寝かしていると、生地が傷みますので注意してください。
2日以内には焼くようにしましょう。
冷蔵庫で寝かせる時にラップは必要?
クッキー生地を寝かせるときは、生地に空気が入って乾燥してしまわないように必ずラップで包んでください。
粉類を含むクッキー生地は、冷蔵庫に入っている他の食品の匂いがうつりやすいです。
なので、ラップを二重にかけてジップロックに入れて寝かせることをおススメします。
しっかり密閉することで、ほかの食品の匂いや冷蔵庫内の匂いがうつることを防げますし、生地の風味も落ちずに済みます。
レシピ本でもラップに包んで寝かせるとの記載が多いですが、タッパーなどに入れて密閉するのも1つの方法です。
私は基本的にクッキー生地を丸めて、ラップで二重に包み、ジップロックという方法で寝かしています。
タッパーも密閉性は高いので、クッキー生地をそのまま入れても問題ないと思います。
私はかなりの心配性なので、タッパーに入れて1枚ラップをしてから蓋というかたちで冷蔵庫に入れますね((笑))
クッキー生地を寝かせるのって冷凍庫じゃダメなの?
クッキー生地は冷凍庫で寝かせることも可能です。
しかし、冷凍保存をすることで冷蔵保存の時間短縮は出来ないので注意してください。
冷蔵庫と同様に、クッキー生地をラップで二重に包み、ジップロックに入れてください。
成形したアイスボックスクッキー生地や、型抜きをしたクッキー生地もしっかりラップをすれば冷凍保存が可能です。
クッキー生地はきちんと冷凍すれば、約2か月間は問題なく保存できます。
ですが、それ以上冷凍保存しておくとクッキー生地が傷みますので、2か月以内には必ず焼くようにしてください。
冷凍保存すると取り出したときは当然カチカチに凍っています。
なので焼くときは、作業前に冷蔵庫にうつして、作業しやすい固さまで解凍するようにしましょう。
私はクッキー生地をのし棒状にして、ラップで包み、ジップロックに入れて冷凍保存しています。
のし棒状にしておくと、金太郎飴のように切ってすぐ焼けるので便利です。
まとめ
クッキー生地はなるべく一晩寝かしたいので、バレンタインなどで予定が分かっているときは、なるべく早めに作り出すとよいかもですね!
最低でも1時間は寝かせることでグルテンの働きは多少なりとも抑えられるので、時間がないから寝かせないで焼いてしまおうというのはやめてください!
サクサクで美味しいクッキーを作るためにも冷蔵庫でしっかり寝かしましょう。