シャインマスカットは体に悪い?良い?どうして下痢や腹痛になるの?
きれいな薄緑の大きな粒は甘くてジューシーで皮が薄くて種もないし食べやすくていいのに、ネットを見てると「体に良くない」とかいうネット記事が結構多いんですよね。
お中元で頂いたりするちし、おいしそうにお店に並ぶのに、体に悪いならあまり食べないようにしなくては・・・
人気があるからか、体に良いとか逆に悪いとか、真逆の話を耳にしたりするので、気になって調べてみました。
ふるさと納税でも人気のシャインマスカットを食べるために、知っておきたいシャインマスカット情報をご紹介します。
シャインマスカットが体に悪い?食べすぎると下痢や腹痛に?
とても人気の高いシャインマスカットですが、体に悪い、という話を聞いたことはありませんか?
シャインマスカットが人気の理由のひとつに、種がなくて皮ごと食べられるという点がありますが、この種なしにする薬が体に悪い と言われる理由のひとつみたいです。
植物成長調整剤といわれる植物ホルモンの一種「ジベレリン」を使って、種なしにしたり、果実そのものが大きくなるようにしているそうです。
ホルモン、調整剤、などいう言葉のインパクトは大きいかもしれませんが、人体には問題がないとされています。
では逆に種ありならよいかというと、ブドウの種が体に悪い説もあります。
ブドウの種を飲み込むと盲腸になる(=体に悪い)などというものですが、こちらは根拠がないので心配しなくてよいでしょう。
それとは別に、食べ過ぎると下痢や腹痛がおきる、という人もいます。
こちらは、シャインマスカットはじめブドウは水分が約80%と非常に多いので、食べ過ぎるとお腹がゆるくなるという理由がひとつ。
もう一つは シャインマスカットはとても糖質が多く、さらに消化されにくいため、特に食後に食べ過ぎると長く腸にとどまってガスが発生し、腹痛になるというものです。
シャインマスカットだから体に悪い、というものではないのでその点は安心してよいのではないでしょうか。
ブドウを食べ過ぎたときの対処法
シャインマスカットもそうですし、ブドウはどれも甘くておいしくて気が付いたら食べ過ぎてた!ということもありますよね。
皮をむかなくてよく、食べやすいのもありますし、ブドウのもつ糖質は果糖が多く、果糖は血糖値が上がらないので満腹感を感じないため食べ過ぎになりやすいのです。
お腹がいたくなってからでは遅いんですが・・・そんなときには下痢、食あたり、水あたりや消化不良に効く整腸剤を飲んで胃腸を整えるのもおすすめです。
整腸剤の効果は30分ほどであらわれるのでしばらく安静にして胃腸を休めましょう。
腹痛もですが、下痢はつらいですからね。。
薬を飲む、飲まないに関わらず 食べ過ぎでおなかの調子が悪い時は、お腹を温めると消化が促進されますよ。
他には、苦しい時はお腹を締め付けるベルトなどは緩めて圧迫しないようにしましょう。
シャインマスカットの栄養や効能を紹介
甘くておいしいと気になるのがカロリーや栄養成分。
シャインマスカットのカロリーは100gあたり約60kcalです。
カップ入りヨーグルトと同じくらいですね。そう聞くとちょっとヘルシーな気がしたりしませんか?
そんなシャインマスカットに含まれる栄養素
- 炭水化物
- 食物繊維
- たんぱく質
- カリウム
- 脂質
- リン
- 飽和脂肪酸
- n-6系多価不飽和
- カルシウム
- マグネシウム
- ナイアシン
- ビタミンC
- ナトリウム
- 亜鉛
- 鉄
- ビタミンB2
- ビタミンB1
- 銅
- パントテン酸
- ビタミン B6
- 葉酸
- ビタミンD
などです。体に良さそうな栄養素がたくさんありますね。
カルシウム、ナトリウム、亜鉛に鉄などは体の機能維持に必要なミネラルですし、ビタミンB1,ビタミンB2などは糖質をもやしてエネルギーにしてくれます。
これらが不足すると疲労感や倦怠感、むくみなどが起こるので、シャインマスカットでおいしく補給できるのはうれしいですね。
一房食べるのはどうなの?1日何粒ぐらいならOK?
シャインマスカットは一房500g~600gと粒が大きい分、なかなかのボリュームがあります。
おいしいのと、含まれる糖質が血糖値が上がりにくいタイプなので、食べてもすぐに満腹感が得られず 結構一房ぺろりと食べられてしまうかもしれません。
でも、水分が80%超、糖質が約15%であとは食物繊維、たんぱく質ほかミネラル類ですから、一番多いのは糖質ということになります。
100gあたりの糖質が約15gですから、一房丸ごと食べると75~80g。
糖尿病の方は当然気を付けられていると思いますが、糖質制限したい方もフルーツからヘルシー♪と考えず、適量を頂きましょう。
シャインマスカットの適量はどれくらいかというと・・・一房45~50粒ほどとして、一粒は約12g、糖質約1.5gです。
フルーツ類はそのカロリーに対して含まれるビタミンやカリウムなどの栄養素が多く、効率よく栄養摂取できる食品ですが、糖質の取りすぎになることを考えると、1日7~8粒ぐらいにしておくのが健康的かもしれません。
ブドウの食べ過ぎは太ると言われる理由
ここまでの説明で、「ブドウの食べ過ぎは太る」と言われる理由はもうおわかりですね?
まず、ブドウはビタミンやミネラルなど体にとって必要な成分も含むものの、バナナに次いで糖質がとても多い食べ物だからです。
バナナと比較すると、なんとなくブドウのほうが水分が多く「ヘルシー」なイメージですが、ブドウの食物繊維はバナナの半分でそれほど多くないのです。
食物繊維は小腸では消化吸収されず、大腸まで届いて腸内環境を整えます。
食物繊維が多ければ、血糖値が上がりにくく整腸作用も得られますが、残念ながらブドウは糖質が多く、食物繊維は多くないのですから、食べ過ぎると太ると言われるのも納得しますよね。
でも、まあ 食べ過ぎなければいいわけです。
ブドウを食べるときは家族やお友達と分け合って食べたり、冷凍保存しておけば小分けにして食べたりしちゃいましょう。