みなさん、電車やバスなどの公共交通機関を利用する際に、シルバーシートや優先座席といった表示や席を見かけたことはないでしょうか?
車内アナウンスでも、「お年寄りや体の不自由な方に、席をお譲りください」という言葉をよく聞きますね。
では、その「お年寄り」というくくり、一体何歳以上の方のことを言うのでしょうか?
ここでは、シルバーシートと優先席という言葉の違いや、何歳以上が対象なのか、という点について、お話していこうと思います。
そもそも優先席とは?優先席とシルバーシートに違いはある?
みなさん、「優先席」と「シルバーシート」、どちらの方が聞き馴染みがあるでしょうか?
最近では、シルバーシートというのは、あまり聞かないかもしれませんね。
そもそもこの二つの言葉に違いがあるのでしょうか?
シルバーシートとは、1973年の敬老の日に、国内で初めて設置されたもので、シートの色がシルバーやグレーだったことから名づけられたそうです。
しかし、その当時でも「シルバーシート」という言葉は使わず、「優先席」と呼んでいた会社もあるようです。シルバーという言葉のイメージから、対象者が
高齢者のみに絞られやすいためだったためです。
優先席の対象者は、高齢者に限らず、身体に不自由がある方、ケガ人、妊婦さん、赤ちゃん連れの方、なども含みます。
つまり、呼び方(名称)が違うだけで、席を作っている目的、対象者は同じということです。
現在では、電車に限らず多くの公共交通機関で優先座席が設置されていますね。
シートの色が違ったり、窓や床に分かりやすいようにステッカーを貼っている場合が多いです。
シルバーシート、何歳から座る?「若く見られたい」派と「疲れてる」派
さて、ではシルバーシート、優先席、一体何歳から座れるのでしょうか?
これに対しての明確な答えはありません。
高齢者という言葉自体、実は年齢の定義はバラバラなんです。
定年退職や年金がもらえるようになる65歳が一つの目安となるのでしょうか。
でも、この超高齢化社会、65歳ってお若いですよね。
このように、
・人によって年齢に対するイメージには差があるということ。
そして何より
・その場でその人を見て何歳であるか
正確に当てることなんてできない。
ということから、大事なのは、「何歳から座れます」という風に、年齢で区切るのではなく、
「その人がどのような状態か」
「席に座る必要があるのか」
だと思います。
よく若い人が優先席に座っていて、のちに高齢者と思われる人が乗車してきた際、席をゆずろうとしたら断られた、という話を聞きます。
もちろん反対のケースも多いですが。「そんなに年じゃない!」と不愉快に思われる方もいらっしゃるようですが、私はそこはご年配だから声をかけたのではなくもし必要であれば、席をかわりますよ、くらいのニュアンスでいいのではないかと思います。
同じ人でも立っていられる日と、疲れていて座りたい日とありますよね。
そして、断られたからといって気にしなくてもいいと思いますし、逆に自ら席を譲ってもらうよう声をかけるのもいいと思います。
それは優先席に限らずあっていいことではないでょうか。
まとめ
シルバーシート、優先席についてお話してきました。
超高齢化社会が進む今、さらに高齢者の方々の外出も増えてくるでしょうし、関わる機会も増えると思います。
高齢者の方だけでなく、体の不自由な方、妊婦さんなど、席を必要としている方々に「譲る」というよりは「お声がけをする」そんなスタンスでいられたらと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。