炊飯器は普通の炊飯だけでなく、炊き込みモードや早炊きモードなどメニューが沢山あります。
炊き込みモードは、通常モードではできないおこげを作るための機能で、普通に白米を炊くよりも15分ほど時間がかかります。メーカーによる違いもあるので比較して紹介しますね。
早炊きモードは時間がないときに使うことが多いと思いますが、約20分~30分ほどで炊き上がるので、とっても便利ですよね。
今回は炊き込みモードについて、通常モードとの違いや各メーカーごとの比較、また早炊きモードの炊飯時間や食感の変化について詳しくお話ししていきたいと思います。
炊飯器の炊き込みモードと通常モードの違いって何?時間はどうなる?
端的に言うと、炊き上がったご飯におこげができるか、できないかです。
炊飯器を炊き込みモードにした場合、通常モードのときよりも炊き上がりまでに時間がかかります。
これは釜で炊いたご飯のように、炊飯ジャーの底におこげを作るため、じっくりと時間をかけて炊いているからです。
私は炊き込みご飯を作るときに、炊き込みモードにしておこげを作るようにしていますが、おこげが好きな方は白米でも炊き込みモードにするみたいですよ~。
炊き込みモードだと時間はどれくらいかかる?
例えば象印のIH炊飯ジャー「zutto」の場合、取り扱い説明書にはこう書かれています。
通常の白米・・41分〜46分
炊き込みモード・・58分〜1時間4分
プラス17分、ということになりますね。
炊き込ご飯の保温は別容器で
ちなみにですが、炊き込みご飯は醤油や塩などの調味料が入っているので、長時間内釜の中で保温してしまうと、ジャーのコーティングが傷む原因となってしまいます。
私は以前、炊き込みご飯を長時間保温してしまったことがありますが、内釜のコーティングは勿論のこと、食材のほうも傷みやすくなるのか、少し匂いがきつくなっていました。
なので炊き込みご飯は、なるべく炊飯器で保温しないように注意してください。
日立・タイガー・象印の炊きこみモード時間を比較してみた
炊き込みモードの時間は、各メーカーによって違いがあります。
そこで人気メーカー3社の炊き込みモード、通常モードの時間をまとめてみました
日立
日立の炊飯器(型式RZ-KG10J もしくは 型式RZ-KG18J)の取扱説明書を見てみると、炊き込みモードでの炊飯時間は45分~75分と記載があります。
ちなみに通常モードでの炊飯時間は、36分~60分。
タイガー
タイガーの炊飯器(品番JKT-B2)の取扱説明書を見てみると、炊き込みモードでの炊飯時間は44分~63分と記載があります。
ちなみに通常モードでの炊飯時間は、43分~53分。
象印
象印の炊飯器(型名NP-YT10型 もしくは NP-YT18型)の取扱説明書を見てみると、炊き込みモードでの炊飯時間は約1時間11分~1時間21分(NP-YT10型)、約1時間16分~1時間22分(NP-YT18型)と記載があります。
ちなみに通常モードでの炊飯時間は、約50分~56分(NP-YT10型)、約55分~1時間2分(NP-YT18型)。
なお象印の参考にした炊飯器は、普通米なのか無洗米なのか、ご飯の固さ、炊き込みなのか・炊き込みおこげなのか、と沢山種類がありました。
3メーカーの比較結果、いちばん早いのは「タイガー」
どのメーカーも通常モードに比べて炊き込みモードは10分~20分ほど時間がかかりますね。
型にもよるとは思いますが、タイガーの炊飯器が最も早く炊き上がり、反対に象印の炊飯器が最も時間がかかることが分かりました。
時間がかかると言っても、それだけじっくり炊き上げているということなので、出来上がったおこげはとても美味しいのではないかと思います。
炊き込みモードを意識して炊飯器選びをする方は少ないと思いますが、参考にしてみてください。
炊飯器の早炊きモードって時間はどれくらい早い?
早炊きモードで炊飯した場合、お米の量にもよりますが、20分~40分ほどで炊き上がります。
通常モードで炊飯した場合は、50分~60分が平均的な炊き上がり時間になりますので、早炊きモードで10分~20分ほど早く炊けるということになりますね。
早炊きモードと言っても、メーカーによって「白米急速」「高速」「特急」「お急ぎ」など名称は異なりますので、ご自身でモードの確認をしてみてください。
私もよく夕飯時や朝のお弁当づくりでご飯が足りない!という際に、早炊きモードを活用します。
1合~2合程度の分量であれば20分くらいで炊き上がるので、忙しいときには大活躍ですよ。
ちなみに早炊きモードの効果を上げるポイントは、炊飯器の合数の中間量より少ない合数のお米を炊くということです。
例えば、5合炊きの炊飯器なら、2.5合よりも少ないお米の量で炊飯するといった方法で、通常時の約半分の時間で炊き上がります。
また炊き上がりの食感についてですが、ご飯を炊く前の浸水時間が短くなることで、吸収する水分量が通常モードよりも少なくなるため、固く感じる方が多いようですね。
蒸らし時間も短くなるため、表面に水分が残りやすく、べチャっと感じることもあるみたいです。
私は少し固めのご飯が好きなので、早炊きのご飯でも問題なく食べていますが、気になる方は通常モードの炊飯のほうがよいでしょう。
炊飯器の炊き込みモードと通常モードの違いまとめ
今回は炊飯器の炊き込みモードについて、通常モードとの違いやメーカーごとの炊き上がり時間を比較してお話ししました。
炊き込みモードでの炊飯は、通常モードではできないおこげを作る機能であり、炊き上がり時間はどのメーカーにおいても、通常モードに比べ約10分~20分はかかるということが分かりました。
また炊き込みご飯を炊飯器で、長時間保温してしまうと、内釜のコーティングが傷んでしまうので、注意してください。
それから早炊きモードについても、20分~40分で炊き上がること、炊飯器の合数の半分以下の合数で炊くと最も効果的だということをご紹介しました。
ご飯を炊く、と一口に言っても、モードによって出来上がりは全く違ったものになるので、使い分けをして美味しいご飯を炊けるようになるとよいですね!